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大徳寺のずいき

先日の大徳寺にて。



ある塔頭の前を通りかかるとネコ車というのか、一輪の手押し車というのか、に棒っ切れのようなものが乗せてありました。
上には「僧堂でとれたずいきです。どうぞおもちかえりください。」とあります。



北野天満宮のずいき祭でずいき自体は見ています。最近、この時期の割烹料理などで、気泡のいっぱい空いた緑のずいきを薄い輪切りにして飾りに使われているのも目にします。
煮たずいきも食べたことはあります。ただこのように元の姿を手にしたことはありませんでした。
ちょっと好奇心。でも持って歩くには長いかな。
結局、好奇心と食いしん坊心が勝ちました。甘酢漬けが頭に浮かんだので、色がきれいに出るような赤い茎を選びました。
バッグには入りません。むき出しで、長い距離をバスにも乗って持って帰りました。

切って、皮を剥いて、四つ割りにして、酢水につけてアクを抜き、塩と酢を入れたお湯でゆがきました。
さっと湯がいたところで、沸かした甘酢に漬けました。色がピンクに変わりました。



冷めたら、器に盛ってすり胡麻をたっぷりかけて食べました。
なかなか美味しい。
もし八百屋さんなどで見つけることがあればまた手に入れてみよう。

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大徳寺 孤篷庵

昨日は雲ひとつ無い台風一過の秋晴れの一日でした。



数年に一度しか公開されないという大徳寺の塔頭の一つ、孤篷庵へ行ってみました。



重要文化財の方丈の前庭の枯山水はよくある白砂ではなく赤砂でもなく、赤土。それで海を表しているそう。生け垣の低いものが手前に一列。向こうの奥に普通の高さのが二列。
手前の生け垣は浜に寄せる波。向こうの二列の手前のは遠くから押し寄せる波。一番奥にある生け垣は水平線。
借景の(今は見えませんが)船岡山の上部が水平線から少しだけ出て見えて、それが船を表すようになっている。

ひとつひとつ解説を聞きながら見ていくと、とても面白いです。

方丈から先へ進むと檀那の間、茶室・忘筌(ぼうせん)、書院・直入軒、山雲床、と続きます。
そのそれぞれの間から望む庭は、それぞれに違って見えるように作られています。孤篷庵自体を船に見立ててあるのも面白い。

ここを開いた作庭家、建築家、茶人、大名であった小堀遠州は近江の人だったので、琵琶湖を思って作ったのかもしれません。
直入軒から見える庭は近江八景を模してありました。茶室・忘筌から見える庭には近江富士を模した石。



小堀遠州の出身地である長浜には近江孤篷庵というのがあるらしい。
そこは近年、あの能や古美術の研究者でもあった白洲正子もよく訪れた場所というではありませんか。
長浜の孤篷庵にも行ってみたくなりました。

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五山の送り火を待ちながら

今日のちょうどお昼ごろ、京都は雷が鳴り土砂降りの雨が降りました。市内のあるところでは冠水もおきたそう。
なによりも、今夜は五山の送り火の日ですから送り火の準備をされる保存会の方々など関係者をはじめ、京都の人は気をもみます。
お盆の送り火。お盆の間に帰ってこられていたお精霊さん(おしょらいさん)たちを、送り火で送ってさしあげないといけません。
雨のために大文字に火が付かず四山の送り火になってしまったことはあるらしいけれど、こればかりは雨だから中止とか順延とかはあり得ません。

今、外を見ると雨は降っていません。夏も終わりに近づいてきたしるしの草の中の虫の声が聞こえてきました。

先日、橿原神宮でいただいた記念品が素敵だったのでご披露。



中に干支が描いてある盃。



外側も美しい。



八咫烏のお守り。

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