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橿原こぼれ話

神武天皇が橿原の地に九州の高千穂から来られて初代天皇に即位された、といういわれのある場所ですから、このあたりは日本の国の形ができた始まりの場所といってもいいのかもしれません。
神武天皇陵はもとより、安寧天皇陵、孝元天皇陵、宣化天皇陵も近くにあるそうです。古墳群もたくさん。

いにしえから現代まで、橿原神宮には奉納される美術品がたくさんあるようです。宝物殿は新しい建物でした。平日は閉まっているようでしたが、わたしたちのために開けてくださいました。



街のおみやげやさんには素焼きのはにわ。お菓子は『はにわ饅頭』が名物。



ホテルの階段の下に、せんとくんとまんとくんの人形がうっちゃられていて、なんだか物悲しい。



帰りは近鉄特急で旅行気分を味わいながら帰りました。

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美しい畝傍山(うねびやま)

お昼は橿原ロイヤルホテルの8階スカイレストラン橿原で食べるつもりでした。
畝傍山、葛城山、金剛山などを一望できます。という謳い文句につられて。橿原神宮から近鉄の駅前まで戻ってきました。
でもなんと、行ってみたらイタリアンフェア実施中、それは1階のレストランで行われているので8階のランチは休業ということで、ガーン。

廊下の窓からでも畝傍山が見えないかしら、と探していたら、客室のお掃除スタッフの方が良く見えるスイートルームに入らせてくださいました。
そこからの眺めがこれ。
畝傍山のふもとに小さく橿原神宮の鳥居も見えます。



食事するのにはまた橿原神宮まで引き返し、橿原観光ホテルの1階のレストランへ行きました。
サラダ、トマトクリームスープ、本日のランチ(小アジ南蛮漬けとポークジンジャー)、アイスティー。



途中、外で雷が鳴り響きにわか雨が降ったこともあり、お尻に根が生えたように長いこと座っておしゃべりしていました。

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橿原神宮

京都にある神社にはいろいろ行っていますが、それでも神社の作法にのっとったお祓いなどちゃんと受けたことは今までありませんでした。
友人に誘ってもらって、今日は奈良県の橿原神宮へ。ここは初代天皇の神武天皇を祀るために明治天皇が創建された神社です。
あまりに暑い日だからなのか、参拝のお客さんはほとんどいません。



わたしたち二人だけのために、お祓いの神事をとりしきる神官さんと説明してくださる神職の方、二名が先導してくださいました。
神殿に入る前に身を清めるためのお祓いを受けました。そのとき、わたしたちの頭上を飛んで行く鳥が目に入りました。たぶん普通のカラスでしたけれど、思わず日本神話にちなむ八咫烏のことが頭に浮かびました。
そしてそのあと静けさの中、チチチチーという小鳥の歌声が響き渡りました。
なにかしら、とても神々しい存在を感じ、その思いを胸に導かれるまま本殿へ入って行きました。
すると今度はとても気持ちのよい風が吹いてきました。思わず『ああ、気持ちのいい風ですね。』と言いましたら、神職の方がおっしゃるには『いろいろな方をご案内していると、時にはすごくいやな感じの風が、たとえばとんでもない突風などが吹くこともあります。こういう場所にふさわしくない格好をされている方とかのときに。今日は喜ばれているのではないでしょうか。』とおっしゃいました。

それから祝詞をあげていただき、玉串を奉納し、お神酒をいただく、という一連の神事をおごそかに執り行いました。
わたしにとってはとても貴重な体験となりました。
最近磨き上げられたばかりだという、たくさんならんだ柱や建物の材料であるヒノキからのよい香りが、あたり一面に満ちていました。

本殿の後ろに、たおやかに横たわっている畝傍(うねび)山が美しい。





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