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夕焼けに溶け込んでみた

いよいよ発表会が明日という差し迫った夕方。
こういう場合は毎回、心のなかでジタバタしています。ところが。



今日の夕焼けが美しくて、しばらくその美しさに浸ってぼんやりしていました。
こういう色合いは、ちょうどフランスの印象派の絵画のよう。そしてそのイメージは明日わたしが弾くドビュッシーの「喜びの島」のよう。
ドビュッシーが「喜びの島」の着想を得たのはロココ時代の画家ワトー(1684年〜1721年)の「シテール島への船出」だというのが定説です。
なぜそういう定説が生まれたのか。に、ついては、またおいおいと考えていくとして。

この刻々と移り変わる色彩。風によってフワフワ、あるいはサーッと様子を変えていく雲。
その様子は、わたしが弾きたいドビュッシーの音のようです。

暗くなっていくまで、夕焼けの中に溶け込んだ自分を感じていたら、明日の発表会でピアノを弾くことが怖くなくなってきたではありませんか。
こんな感覚は初めてなので、よくよく味わってみています。

明日の朝、目が覚めても、この感覚がなくなっていませんように。

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