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クリュニー美術館から思い出したこと

『貴婦人と一角獣』のタピスリーを初めて見た『クリュニー美術館』"Musée de Cluny" 別名『国立中世美術館』をもう一度地図上でも確かめたくて、グーグル・マップでパリの5区を見ていました。

クリュニー美術館

クリュニー美術館はクリュニー・ラ・ソルボンヌというメトロの駅のすぐそば。
そのもう一つ東のメトロの駅はモベールミュチュアリテ。Maubert-Mutualité 、この響きになぜか急に胸騒ぎがしてドキドキしました。

その昔、フランス語の夏季講座を受けたソルボンヌ大学の分室、というか、大学から少し離れた教室。週に5回ほど、ひと月通った通学路。
そう、確か『モベールミュチュアリテ』Maubert-Mutualité でメトロを降りて、そこから歩いて通ったのです。
クリュニー美術館へも近いのでその時期に美術館へは行ったのです。

パリでの語学講座のあとは、すぐにディジョン大学での夏季語学講座のためにディジョンへ移り、そのあとは帰国までにユーレイルパスをフル活用しようと思ってあちこちへ行き、それから帰国した後も日常にまみれて今まで、あまり思い出すこともなかったモベールミュチュアリテの教室のこと。
それを一気に思い出してきたのです。
メトロの駅を降りた後はどう歩いていたのだろう。教室はどの通りだっただろう。現地へ行って確かめようとしてみても、もう無理だろうな。思い出せないな。

ふと、Hippopotamus(イポポタミュス)という看板が頭に浮かびました。英語ではヒポポタマス、日本語ではカバのこの名前のついたレストランをいつも見て歩いていました。

グーグル・マップを少し拡大してよく見ると、モベールミュチュアリテのメトロの駅の上のほうにHippopotamusというレストランがあるではありませんか。
そこを中心にしてストリートビューで見てみました。
「おお、ここだ、ここだ。このレストランだわ。」ン十年まえに見たレストラン、一番新しく更新されたストリートビューで見ても変わりがない。それにも感動ですが、その中心を起点にグルっとストリートビューを動かしてみたら・・
ありました!わたしの通った教室が!
"Square René Viviani" (スケール・ルネ・ヴィヴィアニ)という小さな公園の柵の左どなりの一軒の建物です。
もう、心臓バクバクです。まさか、今になって思い出してストリートビューで確かめられるとは!

教室の建物の、さらに左隣には「サロン・ド・テ」が見られます。それはン十年前には無かったと思います。
でも、建物自体はずっと同じはず。
そこがパリなどヨーロッパの、石造りの建物でできた街のすごいところですね。街並みが何十年もそれほど変化しない。

ヴォジラールという駅からメトロに乗って、セーヴルバビロンという駅で乗り換えて、モベールミュチュアリテで降りた。サンジェルマン大通りを少し東へ歩いて、ラグランジュ通りを斜めに北へ歩いた。そこにイポポタミュスがあって、その斜め向かいの公園の左に教室があった。 全て思い出しました。

数日前の夜にパソコンの前で一人でドキドキして以来、そのドキドキがまだ続いています。

クリュニー美術館

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