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そよ風と 木漏れ日と・・・
友人が先だっての旅行のお土産を持ってきてくれることになりました。
京都駅で落ち合って、京都駅から1時間ほど京都バスに揺られて大原三千院へ行ってみることにしました。
友人は琵琶湖の湖西からやってくるので、考えてみると山を越したらすぐに大原。それをJRで京都駅までやってきて、そこから1時間かけて大原へ行くのは大層遠回りなことでした。
でも、京都駅始発のバスに座って1時間かけて行ってみる案に乗ってくれてありがとう。
1時間かけて、外の景色を眺めながら、鴨川に今も来ている鳥たちを見つけながら、旅行のおみやげ話を聞く、というのは最高のシチュエーション。
終点の大原に降り立つと、大原特産の赤しそが収穫期を迎えていて、赤と緑のコントラストが美しい。
大原の里が見渡せる場所からの眺めも、今は赤しそが主役。
沿道には、いろいろな紫陽花が咲いていて、これから行く三千院で開催中のあじさい祭りへの期待も高まります。
三千院の庭は太陽に照らされて陰影の差が大きい。大原の里は盆地なのですが、この三千院は南へ向けての斜面になっているのですね。
庭の向こうの陰になっているところに半夏生という名の植物が群生していました。
あとから気づきましたが、今日は半夏生の日でした。
季節の変わり目の特別な暦の日。今日までに田植えを済ませるという目安の日だったようですが、現在では太陽の位置から半夏生の日を割り出しているようです。
関西ではタコを食べる日、というのは去年知って、去年の今日はタコを食べたのでした。
6月の最後の日。水無月の晦(つごもり)と言ってみましょうか。
京都では夏越の祓(なごしのはらえ)という、半年間の穢れを落としてこれからの半年の無病息災を願う行事が、いろいろな神社でささやかに行われています。
代表的なのが茅の輪くぐり。人が歩いて通れるぐらいの輪っかを茅(かや)で作ったものが、鳥居の前や本殿の前あたりに置かれます。
正式には、唱えるべき言葉を唱えながら八の字に通るらしいのですが、そのへんの事情には詳しくはありません。
今日は和菓子のみなづきを食べる日。5月にも、フライングでみなづきをいただきましたが、やっぱりみなづきは水無月のお菓子。特に水無月の晦のお菓子。
近所の神社には茅の輪がなかったのでお参りだけして、おまんじゅう屋さんを覗いてみました。
今朝の8時すぎのことです。まさかまだお店を開けてはいらっしゃらないだろう、と思ったのですが、もうお店は開いていて店頭にはみなづきがたくさんならんでいました。
お店のなかでは、休むことなくみなづきを作っていらっしゃいます。
みなづきは、下の三角のういろうが氷をあらわしているそうです。半年の厄を落とし、これから夏を迎えるぞ、という気持ちがこのようなお菓子になっているそう。
京都では、みなづきにかぎらず、季節の行事と和菓子が密接なのが面白いところです。
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