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輪違屋

わたしの愛車、仮名ノーチラス号(最近手に入れた自転車です)に乗って、まだ通ったことのない近所の路地を通っておりますと、見覚えのある模様のついた立派な玄関灯のある、由緒ありげな町屋が見えてきました。
「これが輪違屋さんかしら?」。

輪違屋

かつて京都の花街だったこの島原の中で、たったひとつ今でも営業を続けているという輪違屋。
創業は元禄元年の1688年。現在の建物は安政4年1857年に再建されて明治4年1871年にほぼ現在の姿となった(Wikipediaより抜粋)

説明書きの立て看板も古すぎて、何が書いてあるのかさっぱり読めません。
輪違屋

この輪違屋の現在の十代目当主が書かれた『京の花街「輪違屋」物語』という本が2007年に出版されました。
偶然本屋さんで見つけたその本に、わたしは何故か心魅かれて買って読んでいたのでした。
浅田次郎のドラマ化された小説「輪違屋糸里」はたくさんの方がご存知かもしれませんね。

まだ昼前なので、当主のご本の内容そのままなら、まだ当主は起きていらっしゃらないかもしれません。
予約の入っている日なら、夕方玄関には打ち水がされ、明りがともり、太夫が髪を結い、お歯黒もぬるお化粧を施し、着付けなど周到な用意を済ませて、お客様を待っていることでしょう。

輪違屋

ここは厳格に一見さんお断りのお店。玄関には「観覧謝絶」の張り紙が貼られ、敷居の高さを宣言しています。
お金にいとめをつけずにこのお店で楽しみたい方は、ここのお得意さんに紹介してもらわないとだめだそうです。

2007年当時は4人の太夫さんをかかえている、と本に書かれていたこのお店。今は何人の太夫さんがいらっしゃるのでしょう?


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