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京都・美のタイムカプセル

京都文化博物館では、「京都文化博物館開館25周年記念 京都府立総合資料館開館50周年記念 京都・美の タイムカプセル」という展覧会を見ました。
100年後に遺したい、という京都府所蔵の美術工芸品を府所蔵5万点のコレクションの中から約800点展示した催しです。
今までに他の催しで見たことのある作品もいくつかありました。

京都・美の タイムカプセル

この展覧会自体、わりと地味な催しでもあり、始まって間無しなせいもあるのか、とても空いていました。
いつもあまり利用することのない3階の休憩室「やすらぎコーナー」を覗いてみると誰もいないので、そこで座って少しのあいだボーっとしていました。
この部屋のガラス窓の外にある庭も、こうやって眺めるのはひさしぶりです。
「信長と石仏」という説明書きもじっくり読んでみました。

1569年に織田信長が足利義昭の居館として築いた「旧二条城」、付近の寺院から徴発した石仏などを使って石段や石垣にしたそうです。工事期間を短くするために。
宣教師ルイス・フロイスの書翰に書かれていることと一致しているので確からしい。
旧二条城は1573年の室町幕府滅亡以後、荒廃し、これらの石仏も付近に打ち捨てられていた。
石の仏(ほとけ)さんを粗末に扱ったので、バチがあたったのか、縁起もわるかったのか、旧二条城はえらく早く荒廃したのですね。
そのあと、豊臣秀吉が聚楽第の城下の堀を埋める時に一緒にこれらの石仏が埋められた。
それがのちのち発掘され、ここにいくつか並べられているようです。

やすらぎコーナー

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