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京都シネマで見た2本の映画

きのう京都シネマで見た映画は、ジャンヌ・モロー主演「クロワッサンで朝食を」と、「大統領の料理人」。
それぞれ原題は"Une Estonienne à Paris"と"Les saveurs du Palais"。「パリのエストニア女性」と「宮廷の味」といったところでしょうか。
そっけないといえばそっけない。でもこの頃の邦題は(特にフランス映画のは)、ちょっと口にするのがこっ恥ずかしいのが多いとわたしは思う。
「クロワッサンで朝食を」という題名は人との会話のなかで言うのを特にためらってしまいましたわ。

「クロワッサンで朝食を」はジャンヌ・モローの健在っぷりが見事。シャネルのファッションはこういう女性のためにあるのね、と思わせるほどピッタリ映画に嵌っていました。
ファッションやパリの風景やジャンヌ・モローの演技やフランス語を楽しめるだけなら良かったのですが、なんせ昨日はバイオリズムが低い日で、登場人物の背景もあれこれ想ううちに、なんだか「人生って重い」という気分になってきてしまったのです。

クロワッサンで朝食を

その気分は京都文化博物館へ行っても晴れず、展示してある絵画や陶器を見ることに全く集中できませんでした。

「大統領の料理人」のほうは、予告編からのストーリーの想像は良い意味で裏切られ、意外なストーリーに惹きこまれました。
登場するフランスの郷土料理、とくにトリュフで有名なペリゴール地方の伝統的なフランス料理はとても好奇心が満たされました。
ちょうど今、わたしは西村淳・著「面白南極料理人」という本を読んでいるのですが、この映画にも主人公の職場として観測隊のいる南極が出てきて(詳しい話は避けます)、その偶然に驚いてしまいました。
もうひとつ驚いたこと。映画に出てきた1つ目の料理がシューファルシという縮緬キャベツとサーモンの重ね蒸しだったのです。この前日の夕食にわたしが作った白菜と豚ひき肉の重ね蒸しが、それととてもよく似た見た目でした。切り分け方も同じでした。わたしのほうは中華だったのですけど。

大統領の料理人

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