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「セイボリー」で食す

喜び勇んで訪れた「セイボリー」で、楽しみにしていたメニューを食べる。なんと幸せなひとときでしょう!
まぶしい太陽の中すくすくと育っている野菜を見ながら、冷たいビールで喉をうるおし、胃に刺激。さあ、食べるのよ!

セイボリー

その前に、この2、3日、京都は大気が不安定でしばしば雷雨と豪雨にみまわれます。最近ゲリラ豪雨などという言葉も使われるほど短時間ですごい雨が降るようになってきています。
でもでも宵山に激しい夕立はやっぱりね、という感じ。鉾町の方たちにとっては、慣れていらっしゃることだろうとはいっても、文化財を濡らさないようにするための手間は大変でしょうが。

さて、お料理のはなし。
まず、友人へ「川笑う鮎の冷たいパスタサラダ」。

セイボリー

わたしのほうへは「ピンクパフェサラダ」。

セイボリー

鮎のお皿もグリーンのソース、丸ごとの鮎、冷たそうなパスタ、キュウリなどの緑の夏野菜でとても素敵だったのです。
ですが、ピンクパフェサラダの演出が乙女心をズキューンとキャッチ。わたしだけでなく、あれを見たら乙女全員キャッチされますです。
なので、友人の目もピンクパフェサラダに釘付けになってしまって、「いやんいやん、わたしもそっちにしたらよかった〜」って、どうしよう。

うつわごと薄桃色の薄紙で包んであるのですよ。そして'Bon appetit'(ボナペティ 召し上がれ)という荷札がついてる。横にはスプーンに乗った桃のソルベ。
包を開けると、ピンクのジュレの中に桃やいろいろの野菜、上にはミントの葉やマイクロトマトやピンクペッパー。

セイボリー

わたしはこれを食べる気まんまんで来ていますので、「おお、やっとお目にかかれました!」とこの出会いがもっとしみじみしたものであると思っていたのですが、乙女心をキャッチされた友人の「やっぱりそっちにしたらよかった〜、今から変えられへんやろか〜」のつぶやきが気になってしまい、ちょっとそういう気分ではありませんでした。
「それも、美味しそうよ〜。」と恐る恐る言ってみる。
「こんな丸ごとの鮎とは思わへんかった〜」
「いや、そやし、それが美味しいって・・わたしのとおんなじの頼んでもいいよ、って言うたのに・・」
と二人でしばらくブツブツ、というよりはヤンヤヤンヤ。

しぶしぶ自分のお皿におはしをつけはじめた友人でしたが、一口食べるとさぞ美味しかったのでしょう。
「あ、なんや、美味しいわ。うん、美味しい。すごく美味しい。」

あー、やっとほっとして、食べることに集中できます。
桃をザクザクと食べた後は、レンコンや山芋が出て来ました。
演出ドンピシャの一品でしたね。味覚的には鮎のメニューのほうがタンパク質が加わったぶん深い味で、美味しかったことと思います。
やれやれ。前菜は済みました。

メインは「郷野菜と仔牛のモッツァレラチーズ焼き」。

セイボリー

こちらは友人とわたしと同じメニューなので、なんの問題も起きませんでした。お皿に気持ちを集中させて堪能です。
野菜がイチオシのお店なので、やっぱり添えられた野菜の種類の豊富さ、味の濃さに大満足です。

デザート。
プラムのコンポートとバニラアイス。に、ホットコーヒー。

セイボリー

これは、また足を運びたくなるレストランです。
最初少し気をもみましたが、結局ふたりとも大満足で、話もはずんで長いことかかって食べました。
友人のこういう素の部分、とっても面白くて可愛いわ。だからン十年も付き合いが続いているのでしょうね。

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