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そよ風と 木漏れ日と・・・
先月の最終週のことになりますが、河原町四条にあるテキスタイル作品に特化したギャラリー、その名は『ギャラリーギャラリー』。そこで村山幸子さんという作家の作品を見てきました。
ガラス張りでシンプルな15帖ほどの展示室の、天井から吊るされた巨大な作品。白と黒が交互に円を広げるように縫い合わされた塊が、塊同士もボコンボコンとくっついて、床にも増殖していってるような作品。
これは、実物を撮った写真を使ったこの作品展の案内ハガキです。SUDAMAと名付けられた作品展。スダマとは、魑魅魍魎の魑魅(ちみ)のことだそうです。
このギャラリーを運営しているのがわたしの友人で、その友人から村山幸子さんについて、たくさん楽しい話を聞くことができました。
今回の作品は白と黒の2色ですが、前回は色とりどりの作品、その前は白一色の作品。素材を集めて、工業用のミシンでひたすら縫い合わされているのです。一度作品展を開催されたら、次の作品を作り上げるまでに3年ほど間があくそうです。
素材集めから、裁断から、縫い合わせるまで、なんと労力と時間が要ることだろう、と思いましたが、とにかくミシンをかけることがお好きな方らしい。
ギャラリーギャラリーと同じフロアには絵本屋さんもあるのですが、そちらでは村山幸子さん手作りの粘土作品がこの作品展に合わせて販売されていました。
それらの粘土作品を写真にしたものは絵ハガキにもなっています。
七福神や、妖精たちや、怪獣や、それから十二支にネコが足された十三支。
どの作品もユーモラスで見ているだけで元気が出そうなのだけど、そのひとつひとつがご自身の手で形作られ、和紙を貼られ、彩色され、ニスを塗られて作られていることに、またびっくりです。
展示室の巨大な作品を作る合間に、粘土の作品たちを作り出すエネルギーは凄い。
それに加えて、村山幸子さん自身が書かれた毛筆の字の素敵なこと。絵本の読み聞かせもなさるそうで、言葉というものに敏感な方らしい。気になった言葉や文章は、自分で墨をすってご自分の10年日記に記されていかれるということです。
気になられた文章についても、その文章を書いた人について図書館で調べ、似顔絵まで描かれているというのです。10年日記が3年で一杯になるそうです。
主婦業もこなし、子供さんも育て上げられ、最近還暦を迎えられたというのですから、驚きすぎて言葉も出ません。
パワフルな作品と生き方に、とても興味がそそられました。次の作品展のときにはご本人にお目にかかれるよう、友人に頼んでおきたいものです。
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