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イラン式料理本

一週間前、京都シネマに映画を見に行って来ました。
「イラン式料理本」

イラン式料理本

イラン人の若手の監督のドキュメンタリーです。
監督の周りにいる7人の女性、妻、妹、母親、義母、友人の母・・などが料理を作る様子を撮った映画です。
料理を作っている女性は、レシピを説明したり、家族のことを話したり、時には愚痴ったりしながらカメラの前で料理を作ります。

イラン料理はトルコ料理との共通点が多い。
ブドウの葉で米を包んで蒸すドルマなどは、同じトルコの料理文化を持つギリシャ料理でも食べたことがあります。
イランの料理というものにすごく興味を持って見た映画なのですが、イランの社会、文化が料理づくりを通して見えてくるのがとても面白かったです。

監督の妻や妹といった若いイラン女性でさえ料理をするときにもチャドルやスカーフで髪を隠していること、断食の習慣であるラマダーンのときは夜にご馳走を食べること、食事は大勢で床に食事用の敷物を敷いて食べること、など、よく知らなかったイランの事情が少しわかりました。
料理作りは女の仕事、という価値観が強く根付いていて、若い女性は諦めながらも反発を感じているようでもありました。
イランの伝統料理を毎日キッチリと作らないといけない、というのは、日本でなら毎日おせち料理をつくらないといけない、という状況を考えてみたら大変さがちょっと理解できるように思えます。
で、若い女性はそこは缶詰を利用したりして手抜きもするわけ。でも、まだ価値観の揺れ動く中で言い訳をしないではいられないようでした。

振り返って自分のことを考えてみたら、女だからという観念はまるでなく、作りたい料理を楽しんで作っている(と自分ではおもいこんでる)わたしは、お気楽だなあ。



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