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そよ風と 木漏れ日と・・・
昔は農作物に被害を及ぼす害虫を食べてくれる益鳥として尊重されていたようです。
今では、都市部に群生していると騒音や糞害のもとと言われてしまうこともあるムクドリ。
先日、梅小路公園でスズメと鳩に交じって餌をもらっているムクドリをそばでソッと見ていました。
右端にいるスズメよりちょっと大きな一羽がムクドリです
ピョンとなってずっこけているようなムクドリ
動きがなんとも面白い。知らず知らずのうちに擬人化して見てしまいます。
そういえば『メアリー・ポピンズ』の物語の中にもムクドリが出ていたわ、と帰宅後本棚から取り出して読み返してみました。
『風にのってきたメアリー・ポピンズ』と『帰ってきたメアリー・ポピンズ』は全体的に各章が対になっている凝った構成です。その中の赤ちゃんが出てくる章、『風にのってきた・・』のほうでは双子のジョンとバーバラ、『帰ってきた・・』では一番小さい妹のアナベル、それらの赤ちゃんが登場する場面にムクドリが出てくるのです。
生まれて間もない赤ちゃんとはムクドリは会話ができるのです。メアリー・ポピンズに毒づかれながら、ちょっと意地悪でイヤミも言うムクドリは赤ちゃんの純真さを喜びながら会話します。
赤ちゃんはあっという間に少しずつ成長し、成長するともう鳥とは会話できなくなります。ある日その事実に直面して、ムクドリはすごく淋しそうな様子になります。そのとき、メアリー・ポピンズに「泣いてるのね。」と言われ、負け惜しみを言いつつ「さよなら!」と元気よく飛び去っていきました。
その章の最後の挿絵、ムクドリが肩を落として涙している絵、あれを思い出してしまいます。
なので、わたしにとってのムクドリは、どうしても、愛すべき対象であります。
ちょっとムクドリについてウィキペディアを読んでいたら、こんな記述もありました。
『なお、作曲家のヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトには、ムクドリをペットとして飼っていたというエピソードが残されている。彼の作曲したピアノ協奏曲第17番の第3楽章には、そのムクドリのさえずりを基にした旋律が主題として用いられていると言われる。』
梅小路公園の梅園の地面にも群れで居るところに出会いました。
群れで地面を歩いているのを見ると『与太っている』とか『与太者』という単語が浮かんできました。ごめんね。ムクドリくん。
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