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半夏生

7月2日は雑節で半夏生(はんげしょう)の日らしい。
雑節というのは、二十四節気などの決まった暦日のほかに設けられた季節の移り変わりを的確につかむための日らしい。
夏至から十一日目頃。正確には横径(天球上の経度)100度の点を太陽が通過する日らしい。それが今日というわけです。

特に農家にとってこの暦日は意味のある日で、この日までに農作業を終える目安の日らしい。
そして関西では、稲が何本もの根を出してしっかり地面から養分を吸収してほしい、という願いを込めてタコをたべるらしい。

という説明とともにタコがお店に並んでいたら、急に蛸酢が食べたくなって買って来ました。
雨が降ったり暑くなったり、を繰り返す今の季節、さっぱりとした酢の物が恋しくなる時期。また、タコにはタウリンという疲労回復に良いアミノ酸が含まれるという。
古くからの言い伝え、教えというのは、あらゆる方面で理にかなっていることが多いものです。

きゅうりとタコの酢の物
蛸酢

京都の祇園にある臨済宗のお寺、建仁寺。このお寺の両足院という塔頭(たっちゅう)のお庭一面に半夏生が茂り、それはそれは見事だという話し。今年の6月から「両足院 半夏生の庭」と銘打って公開されています。
7月10日までだそうで、わたしはまだ行っていませんが今年はこのお庭の写真をよく目にする機会がありました。
半夏生という植物はドクダミ科の植物で、緑の葉が部分的に白くなるので、半化粧と言われるそうな。
池泉回遊式の庭一面の半夏生は、緑の葉の中に白くなった葉っぱが混じり、白い花ざかりと見紛う爽やかな美しさ。
この時期に目に収めたくなる清々しさ。

今年は半夏生という言葉について、いろいろと知識の増える機会を得て、今からの暑さに対する防御力もアップしたような気分です。

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