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ベルクール

京都へ里帰りしてきた友人とランチをするから、ぜひご一緒に。というお誘いを受けて、御蔭通(みかげどおり)を東大路から少し東に入ったところの「ベルクール」へ。

ここはお洒落をして行きたくなるレストラン。
サービスがさり気なく温かく、洗練されているのに嫌味ではない。系列のお店、「ブション」にいらっしゃった「彼」のおかげでしょうか。
「ブションにいらっしゃいましたよね。」と話しかけてしまいました。

わたしが選んだメニューはこちら。
前菜には「昆布〆にした金目鯛とサラダ菜のプレッセ 賀茂茄子と茸のマリネ添え、鶏のジュの乳化ソースと」

ベルクール

ソースの鶏の味が濃い。それが鮮魚と合うのです。今でもあのソースの鶏の香りと味が思い出せます。

主菜には「小鴨胸肉のロースト もも肉と丸茄子の縮緬キャベツ包み添え コリアンダーの香るソース」

ベルクール

付け合せのジャガイモがワインのソースで煮こまれ、コリアンダーが香って、とても美味しい。

デザートには「クリームソーダ 2013ver. 昔懐かしいクリームソーダを分解・再構築 モダンに表現しました」

ベルクール

横に添えられている瓶の中身は、ミントの香りが移ったソーダ水です。お皿の横から注いで、スプーンですくっていただきます。

どの料理も、食べる人に伝えたい何かを感じます。調和の必然性というのか・・
決して行き当たりばったりではない、よく考えぬかれた味、香り、歯ごたえ、見た目。

隣の席は小学生ぐらいのお子様二人とご両親。お父さんのデザートはバースデイプレート仕立て。運ばれてきたのを近くから見て「お誕生日おめでとうございますー」とついつい隣のテーブルから声をかけるわたしたち。
するとお店中のお客さんにそれが聞こえたらしく、みなさんが口々に「おめでとうございます」とおっしゃって、全員から拍手が湧きました。
するとすかさずサービス中の「彼」が、「今日の拍手は今までで一番盛大な拍手でした。」とお客さん全員に向かってアナウンス。
もう一度盛り上がる店内全員。恥ずかしそうにお礼をおっしゃるお父さん。
お隣の席のお父さん、「彼」のこの一言で、今日のお誕生日ランチがさらに忘れられないものになられたことと思います。

美味しくて楽しいランチで、わたしたちのおしゃべりもさらに盛り上がりました。


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